M1の天満亮太です

2025年5月18日(日)に本学で行われた,いばらき×立命館DAY2025にて,私たちの研究を地域の方々に知ってもらうための展示を行いました.その様子について報告します.

展示内容

私たちは,いばらき市役所周辺の地図をもとにしたインタラクティブな都市評価システムを構築しました.このシステムでは,レゴブロックを用いて建物の属性(用途や種類など)を自由に変更できるようになっています.ブロックを動かして建物の属性を変えると,それに応じて都市評価スコアがリアルタイムで変化します.この仕組みを活かし,参加者にはスコアの最大化を目指して最適な建物配置を考えるというゲーム性のある体験を提供しました.

展示の様子

今回の展示は,予想以上の大盛況となりました.会場には常に人の波があり,子どもから大人まで,さまざまな方々にレゴブロックを使った都市設計を体験していただきました.

特に子どもたちの反応が非常に印象的で,ある子どもは20分以上も熱中し,最終的には「まだやりたい〜!」と言いながら親に引き剥がされるほどでした.建物の属性を変えるとスコアが変化するというわかりやすいゲーム性とビジュアルが,子どもたちにとって魅力的だったのではないかと考えています.

参加者が楽しみながら都市の仕組みや評価に触れることができる本展示は,都市づくりへの関心を高めるきっかけとして,大きな手応えを得ることができました.

全体の感想とまとめ

今回の展示は,昨年の「いばりつ」での展示と比較して,体感で3倍以上の方々にテーブルを触っていただけるという,大きな成果を得ることができました.この成功の背景には,明確に役割を分担し,各自が自分の得意分野に集中できる体制を構築できたことがあると感じています.評価関数の設計,レゴインタフェースのビジュアライズ,見やすいグラフデザイン,車両エージェントの緻密な行動ロジックなど,それぞれが主体的に動きつつ,チーム全体として一つの目標に向かって連携できたことは,大きな学びとなりました.

また,昨年の経験をふまえて改善を重ねたことで,来場者の興味を引くための見せ方や導線づくりなど,展示全体の完成度を高めることができたと実感しています.

このプロジェクトを通じて,協働する力,課題発見・改善力,そして主体的に行動する姿勢の重要性を学びました.来年は,私はM2で最後の年となるので,今年のうちに少しずつ,後輩に技術的な移譲をしていきたいなと思います.