出張報告:第 6 回 AI・⼈⼯知能 EXPO【秋】 (M1・遠藤&天満 B4・吉⽥)
はじめに
こんにちは。B4 の吉田創です。
2025 年 10 月 8 日(水)〜 10 月 10 日(金)に開催された 第 6 回 AI・人工知能 EXPO【秋】 において、先輩である M1 の遠藤壮真さん、天満亮太さん主導のもと、研究成果物を出展しました。
本⽂では、イベントで得られた知見などについて報告します。
AI・人工知能 EXPO の概要
展示会では、生成 AI・機械学習・自然言語処理・画像/音声認識など、多岐にわたる AI 関連の取り組みが紹介され、DX を視野に入れた技術交流や商談が盛んに行われていました。
出展内容
私たちは、大阪府茨木市を舞台とした都市設計型システム「CityScope」を出展しました。
CityScope は都市空間をグリッド化して表現し、建物の配置を操作しながら将来像をインタラクティブに検討できるシステムです。
AI の観点では、LLM を搭載したエージェントを組み込み、建物の配置が変わるたびにエリアごとの状況を要約し、想定される課題や改善の方向性を提示します。これにより参加者はシミュレーション結果を直感的に理解しやすくなり、都市設計に多様な視点を取り入れるきっかけとなります。
また、市民や専門家が立場を越えて議論するための橋渡しとしても活用できる点が特徴です。
得られた知見
来場者からは、操作や表現の幅を広げるための多様な意見をいただきました。
筐体に直接サジェスチョンを表示すると分かりやすく、道路や建物の種類をより細かく設定できれば、都市の姿をより現実的に検討できるという指摘がありました。
都市の課題を示す上では、納得感のある指標や法的な制約を踏まえることが欠かせず、地政学的な視点を取り入れることの重要性も示されました。
また、地域住民を巻き込んだ参加の仕組みや、企業の事業部配置・商業施設のテナント計画など、都市以外への応用についても期待が寄せられました。
今回の出展を通じて、CityScope が単なる研究成果にとどまらず、社会実装へとつながる大きな可能性を持つことを実感しました。
来場者からのフィードバックは今後の改良に直結するものであり、操作性の向上、指標の整理、応用範囲の拡大といった具体的な課題が明確になりました。
また、多様な業種の方々と交流する中で新しい視点を得られたことは、研究をさらに発展させる上で大変有意義な機会となりました。
以上、出張報告とさせていただきます。